記事公開日:2017/5/13

厳しくなった審査基準

カードローンによるキャッシングのサービスは、イメージだけで言えば手軽に簡単に借りられ、それこそ誰でもとまではいかなくても多くの方が特に難しいこともなく利用ができると思われがちです。

たしかに一昔前までの消費者金融の審査基準はそこまで厳しいものではなかったため、申し込みを行った多くの方が借りられた背景もあります。しかし、今ではイメージと実際の内容は大きく異なっています。

一昔前は審査もそこまで厳しくなった消費者金融は、しっかりとした基準で判断をするようになったために借りにくくなりました。自身で収入を持たない方は消費者金融での借り入れは難しくなり、審査基準は一昔前と比べると格段に厳しくなっていると言えるのです。

総量規制による審査基準の引き上げ

消費者金融の審査が厳しくなった最も大きな理由は、貸金業法の改正による総量規制の施行です。総量規制は一部の例外的な貸し付けを除き、貸金業者からは年収の3分の1までの借り入れに制限をするもので、過剰な貸し付けを防ぐために設けられています。

また、総量規制の施行に合わせてグレーゾーン金利も撤廃がされています。それまでは不透明であった上限金利が明確に定められたことで、消費者金融をはじめとする貸金業者の多くは過剰な貸し付け、リスクのある融資が行えなくなり、審査基準の引き上げへと繋がっています。

グレーゾーン金利による高い利率での貸し付けであれば、多少はリスクを背負ってでも貸した方が儲けにはなります。しかし、金利上限が下がり、さらには貸し付けられる金額の上限が設けられてしまったことで、審査を厳しくしてしっかりと返済ができる方のみへの融資にシフトをしなければならなくなりました。

以前の消費者金融の審査

総量規制の施行前、グレーゾーン金利での貸し付けが行われていた時代は、消費者金融の審査基準は所謂「ザル」のようなものでした。申し込みを行った方の多くが借りられる時代で、さすがに他社への返済が遅れがちとなっていると審査結果も厳しいものとなりますが、それでも収入や勤務先が安定しているようであれば借り換えとしての審査に通過ができたものです。

自身では収入を持たないとしても、配偶者の安定した収入で消費者金融からの借り入れも可能であり、今では利用ができないような方でも借りられたのが当時の消費者金融の審査基準です。

また、特徴的な例として挙げられるのが、消費者金融だけでなく今ではエポスカードとなっている丸井の「赤いカード」は、ショッピングへの利用でカードの契約を増やしながら、キャッシング枠を簡単に付与していたこともお金の貸し付けへの基準の低さを表しています。

当時の丸井の赤いカードは、丸井でのショッピング利用時にカードへの申し込みを案内し、いつの間にかキャッシング枠が付与されていたといったケースも少なくなかったものです。

現在の消費者金融の審査

対して現在の消費者金融をはじめとする貸金業者は、審査基準が非常に厳しくなっています。大手のアコムプロミスが公表をしている資料に目を通してみると、新規申し込み者の半数以上は審査に落ちてしまうほどの審査基準となっています。

総量規制が施行される前からは考えられないほどの審査通過率の低さであり、50%を割り込むのは簡単に借りられるイメージのある消費者金融では意外に感じる方も多いです。やはり総量規制とグレーゾーン金利の撤廃の影響は大きく、消費者金融だから簡単に借りられるといったこともなくなりました。

銀行での借り入れとなるとさらに審査通過率は低くなるとされており、どちらにしてもしっかりとした安定した収入と、過去から現在までの他社利用があるとしてもトラブルなく、信用情報に問題がないようにしていないと審査には通過ができなくなってしまっています。

消費者金融で無収入で借りるのは難しい

現在のほとんどの消費者金融は自身での安定した収入が利用のためには欠かせないため、収入を持っていない方では利用条件が満たせません。一部の消費者金融では配偶者貸し付けの制度を利用したキャッシング利用を可能としているところがありますが、大手の消費者金融では利用は難しいです。

増額も慎重に判断がされる

契約時の審査だけでなく、利用実績に応じて行われる可能性がある限度額の増額に関しても、一昔前とは大きく異なっています。一昔前は契約をした日に借り、翌日に全額の返済をするなどで限度額の増額が可能となった場合もありましたが、現在ではあり得ません。

ほとんどの消費者金融も銀行も、限度額を増額するためには一定期間の利用実績を必要としており、主に半年程度は正常に利用をしないことには増額の申請が行えません。総量規制やグレーゾーン金利の撤廃による慎重審査で初回契約時は限度額が大きくなりにくくなってしまいましたが、希望額に満たないとしても半年程度は我慢をしなければなりません。

こう見ると不便に思えるかもしれませんが、簡単に契約ができてしまったり限度額が増額されたりとなると、返済能力を判断せずに貸し付けてしまうため、最終的に困るのは返済ができなくなる自分自身です。貸しすぎを防ぐのは借りすぎを防ぐことにも繋がるので、利用者側としては安心ができる面もあるのです。

必要な分しか借りないといった計画性があれば問題はありませんが、必ずしも全員が計画性を持っているわけではありません。中には借りられるだけ借りてしまう方もいます。

厳しい審査の利点と欠点

審査基準が厳しくなり、一昔前と比べて借りにくくなってしまったのが現在の消費者金融ですが、借りにくい厳しい審査基準となったことで、返済能力を超えて借りてしまうといった状況は少なくなったと言えます。

総量規制が施行される前から、年収の3分の1を超えるカードローンやキャッシングによる借金は返済が厳しくなると言われており、そのラインが明確に定められたことで利用者としては安心ができるようになっています。

ただ、それでも利用者の生活レベルなどによっては、収入に対する借り入れがそこまで多くはないとしても返済が難しくなる場合があります。少額の利用で一括で返済をするといった使い方であれば別ですが、毎月の返済を継続して進める借り方、返し方で借りる際には、しっかりとした返済計画を持った借り入れを利用するようにしてください。

いくら一昔前と比べて審査基準が厳しくなったとは言っても、いくつかの借り入れがある状況でも新たに借りられてしまう場合があります。余計な借り入れを増やせば返済が負担となるので、借り過ぎないように自身でもセーブをすることも大切です。

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